自分が終点であるという意識
人生にどんな意味があるかは、それを問い始めた瞬間に、それは既にないものなのである(フロイト)
何でも本気で集中してやっている時、人生とは何かと考えていません。また考える余裕もありません。
そもそも自分が終点である、あるいは加害者であるという意識を持つことが、その人生に重要な意味を持つ。
自分が仮に医者だとすると患者に注射1本打つのも、もし中身や分量が間違っていれば目の前の患者が死ぬかもしれない。そうすると1本の注射もおろそかにできないことに気づきます。その瞬間、民主主義はどうだ、平和がどうだと高尚なことを言っていられません。今ここにいる患者の生死に責任が持てるかどうかということになります。
自分が終点の位置にいるという体験が人を社会的に育てます。
「我々が人生に何を期待するかではなくて、人生が我々に何を期待しているのか」
人生の意味は外部にあるとフランクルは「夜と霧」で述べています。
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