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9.「魂」発見の旅へ

「魂」発見の旅へ
人間には魂と言うものがあって、学生時代はまさしく自分の中にある魂に気づくための、一生のうちで最も重要な時期であるといえます。ドイツのゲーテという文豪は多くの詩や小説を書いていますが、その中で、彼が六十年の歳月をかけて書き上げた「ファウスト」と言う小説があります。この小説は、魂をめぐって主人公ファウストと悪魔メフィストフェレスが命をかけた約束をすることから始まります。
あらゆる学問をし、あらゆる経験を積みながら、迷い悩みながらも、あくまでも魂を追究する主人公ファウストに、悪魔のメフィストフェレスはささやきます。魂などというものは幻想に過ぎない。そもそも人間の生きる努力などを虚しい。お前が命をかけるほどの魂などありはしないのだ、と。しかし、ついに老いたファウストは、命と引き換えに魂の存在を確信し叫びます。
「時よ、止まれ、お前はいかにも美しい。この私の生きた痕跡は、永遠に滅びる事はないのだ」と。
ファウストは、諦めずに真実を追究し、美しいものを求め、善き行為を心がけ、一生懸命生き抜く各瞬間こそが、実は、魂であることに気づいたのです。かくして悪魔は敗北し、ファウストは、天上に引き上げられます。
魂とは、自分の中にある、真実を追究する心です。または、美しいものに憧れる心です。善き行為をしたいと思う心です。
ファウストとは別の箇所で言います。
「私は自由な人々と共に生きたい。そういう瞬間に向かって私は『止まれ、お前はあまりにも美しい』と呼びかけたい」と。
人間であるかぎり魂を持っていないものはいないんです。ただそのことに気づいていないだけなのです。学生時代に仲間とともに魂に気づくための旅が始まったのです。

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